湘南 茅ヶ崎の社交ダンス教室  スズキダンスパーク湘南




#003. 競技ダンスのプロ選手数減少に歯止めがかからない





日本でメジャーなプロスポーツといえば何でしょうか。

W杯目前で盛り上がるサッカー、錦織選手が活躍するテニス、賞金額の大きなゴルフなど。

様々なスポーツがありますが、やはり少し前まではテレビでのナイター中継が毎晩のように流れていた野球は、日本で最も人気のあるスポーツの一つと言えるでしょう。



そんな野球の世界で、競技人口が減少しているという話を聞きました。テレビ中継が無くなったり、公園でのボールの使用が禁止されていることなどが原因とも言われています。

メジャーな野球でさえ、です。いわんや競技ダンスをや。





私はJBDF東部総局(現在はEJBDFといいますが便宜上以前の名称を使用します)に所属するプロ競技選手です。

競技会の結果を見ていると、最近特に出場選手の数が減少していることが分かります。

気になったので、2018年のプロD級スタンダード戦の出場者数をJDCやJCFと比較しながら調べてみました。

アルファベットの略称が多くて分かりにくいですが、競技ダンスの団体についてはまたいつか説明します。




<2018年1~5月東部総局プロD級スタンダード戦出場者数>

 JBDF JDC  JCF 
 4/8  47組 1/21 4組   1/14 3組 
 4/15  35組    2/12 7組
 4/30  17組      2/18 3組
 5/13  38組      4/1 7組 
         4/8 4組 
         4/22 5組 




びっくりしました。

私が2011年にJBDFのスタンダードD級に出場していた頃は、詳しくは覚えていませんが100組を超えていました。

1次予選・2次予選・3次予選・4次予選・準決勝・決勝と6ラウンドもあり、なかなか昇級の条件を満たすことができず、何度も悔しい思いをしたものです。

それだけに決勝に上がり昇級を決めた時は本当に嬉しかったことを覚えています。



現在は出場組数も当時の半分以下となり、多くても1次・2次・準決勝・決勝の4ラウンドです。

昇級条件は以前と変わっていないため、上がりやすくなっていることは正直否めません。

(ちなみにこれは人数が多いスタンダード部門での話で、ラテン部門はもっと少ないです)





ダンスの競技クラスは上からA級・B級・C級・D級。本来ならピラミッドのように、A級選手が少なくD級選手が多いのが理想的な形です。

しかし実際にはJBDF東部でしたらC級選手の数が一番多く、団体や地域によっては一番多いのがA級選手という場合も多く見受けられます。



D級になるためにはノービス戦で勝ち上がらなければいけないのですが、エントリー数がゼロで開催中止になる、なんてこともあります。

最も選手数の多いJBDFの最も選手数の多い東部総局でも、です。

下位クラスの選手が少ないということは、新しくプロ選手になる人数も少ないということです。





選手数の減少はそのまま各ダンス団体等の収入の減少につながります。

結果、競技会の数が以前より少なくなったり、競技会場を少し小さな所に変えるなどのダウンサイジングが行われています。

競技会に触れる機会が少なくなれば、競技に興味を持つ人の数も少なくなります。悪循環です。





少子高齢化の時代、多種多様な競技・スポーツの中でどうやって若い世代に競技ダンスに興味を持ってもらうか。

各団体や個人でそれぞれ対策をとっていますが、正直各個の力は小さいものです。

競技団体が多く存在する現在のダンス界が一つにまとまり力を合わせることで、ダンスは人財・資金力・発信力等の大きな力を持つことができるでしょう。

分裂していた団体を統一することで成功したバスケットボールのBリーグをお手本にし、団体が乱立しコンテンツとしての魅力が減少したボクシングを反面教師にしなければいけません。



ノービス戦には100組を超えるエントリーがあり、大きな大会は地上波テレビでも放送され、トップダンサーにはスポンサーがつき、大会では多額の賞金を得る。

絵空事でもなんでもなく、全て過去にあった話です。

私達がもう一度そんな時代を作ることは可能なのでしょうか?


文責 鈴木太一